トラベルクリニックという言葉は、普段の生活ではあまり耳にしたことがないという人も多いかもしれません。
それもそのはず、トラベルクリニックの主な役割というのは、海外へ渡航する人や、海外で長期滞在予定の人に対して健康相談に乗ったり、サポートをすることが主な仕事だからです。
そのため、トラベルクリニックで働いている看護師は、国際感覚が求められることがあることを理解しておく必要があります。
その理由として、実際に海外で生活した経験がない看護師であっても、どこの地域でどのような感染症にかかりやすいか、という知識を持っておく必要があります。
特に、発展途上国では日本に比べて衛生環境が良くない地域が多く、気をつけていなければ感染症に罹ってしまうことがあります。
そのような場合に、海外で生活する人に対して、適切なアドバイスをしたり、予防接種を行うのです。
また、日本と海外では気候や環境が大きく異なることから、環境の変化によってストレスを感じやすくなります。
そこで、看護師は海外渡航予定者のメンタルヘルスにおけるサポートを行ったり、また、家族が海外渡航に帯同する場合には、家族のメンタルヘルスやケアにも同時に行います。
そのため、トラベルクリニックで働く看護師は、海外の気候や環境についてある程度知識を得ておくことが求められるのです。
自分で専門書を積極的に読むことによって、海外の気候や環境についての知識を得ることが好ましいでしょう。
あらゆる知識を習得しておくことが、トラベルクリニックで働く看護師には必要なのです。